君に会う日が休日

好きなものがあるというのは最高です。

アイドルのドキュメンタリーが苦手

 

 

アイドルのドキュメンタリーが苦手です。
これは完全に私個人の話なので、ふーんと思いながら斜め読みしてください。(ここで出てくる対象は私の体験に沿った対象なので否定してるわけではありません!)

 

 

アイドルをずっと追ってきた私にとってドキュメンタリーはかなり見る機会が多かったのですが、どうしてもドキュメンタリーが苦手です。

 

私が栄を追っていた頃、ドキュメンタリー映画が数年の間をあけてふたつ出たのですが、どちらも映画のチケットについてくる生写真を貰うためにチケットは買ったのに、そのまま見る勇気が出ず結局見ませんでした。(内容はネット上で把握した)
栄以前のAKBのドキュメンタリーは見たい!と思って見るより"情報に遅れないために"見るという感じでした。


当時中学生くらいだったので苦手意識というよりは、気が乗らないな、くらいでなぜそう思うのか考えた事もなかったのですが、最近ははっきりと自分がドキュメンタリー系が苦手だからなんだな、と気付くとともに理由についてぼんやり考えるようにもなりました。

 

かといって全ての"舞台裏系"や"ドキュメンタリー系"が苦手なわけではないので全然ビハインドコンテンツやレッスン中の動画も見るし、むしろ新たな一面が知れて好きです。

じゃあ何が苦手なのかという話ですが、
"メンバーの辛い、悲しい、苦しい部分が分かりやすい話題として扱われること、そしてそれが最終的になんとなく綺麗に収めこまれているやつ"
だと思っています。長いですが.......

 

アイドルという言葉は偶像という意味を持つので、基本的に表には一番キラキラした部分を見せるし、その時出来る一番の部分を出そうとします。
そのためにオタクの想像できない努力と意識と沢山の失敗や挫折を繰り返しています。
そして、オタクだからこそアイドルがアイドルに至るまでの成長部分や苦労を知ることで、より愛が深まる&今のアイドル像に厚みが出てより理解した上で見れるというのは本当にその通りで正しいと思います。私もそうです。

 

じゃあ無い話として、もしこの全てのバックグラウンドをオタクが直接見れるなら、その苦労や努力をフィルターなしに受け取る事が出来るけど、そんなことは無理だし、偶像ではなくなってしまうのでやっぱり一枚 "伝え手" を介す必要があって、それがドキュメンタリーやビハインドだと思います。

 

だからこそ"伝え手"の見方や、どう見せたいか、が出る部分でもあります。

 

アイドルが悩む→無理をしながらも努力する→成長する
というストーリーはドキュメンタリーのよくある流れです。その本人の努力は紛れもなく本人によるもので絶対に否定しません。
でも、アイドルの子が舞台裏で泣いて苦しそうにしていたり、思い悩んでいたり、怪我や体調不良の中で無理をしていたり、そんな部分が分かりやすく目を引く見出しやサムネのように取り上げられて、最終的にその一人のアイドルの努力が成長に繋がりました、や、グループを大きくしました、という綺麗ごととしてまとめられるのは違和感だなあと思っています。

 

アイドルは努力して頑張っているけれど、終わり良ければすべて良しみたいにまとめられると、本人が本当に傷ついたその瞬間の感情ときっとまだ心に残っている気持ち、苦しんだ、悩んだ時間はきれいに昇華されてしまうの?という。
そして自分の技術不足・練習不足であれば分かるけれど、大人の作り出した環境下での出来事であれば、大人が作り出した苦境・そうならざる負えない状況の中のアイドルたちを撮って、良い物語としてエンタメとして売るのって残酷だなと思ってしまうわけです。

 

ただ、そういう映像を見るのが苦手だという反面、アイドルはアイドルとして表も裏も全うしてるのに、表のキラキラした部分だけをすくって見ているような複雑な気持ちと、その環境はそもそも大人がどうにか出来なかったのか?みたいな部分の根本から目を背けてるんじゃないかという、オタク的に消費してしまっている気もして、モヤモヤしています。

 

ドキュメンタリーだけでなくても、番組、コンサート演出、などなどそういう違和感を感じる事は沢山ありますが、とにかくアイドルの子達を大切にしてほしいし、いらない消費はされてほしくないなあという気持ちでざっと書いてみました。

 

そんなことを思いながら、今日もオタクをしています。